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富田研究室

ACTIVITY

活動内容

研究テーマ:健康づくりにおける運動の効果に関する研究

 近年、手軽にできる健康運動として、特に中高年者に人気の高いウォーキング。このウォーキングの効果を運動生理学の見地から数値化し、運動プログラムの策定を通して袋井市民の健康づくりに貢献しているのが、総合情報学部人間情報デザイン学科の富田研究室です。

 平成5年ころから袋井市と連携して市民の健康づくりに関わり始め、平成12年には、自身が監修した冊子「ふくろいウォーキングマップ 『ぽ(歩)じてぃぶ』」が発行された。ここでは、科学的裏付けのもと、市民が楽しくウォーキングを継続できるよう、ウォーキングと血圧・コレステロール・血糖値等の相関関係が分かりやすく説明されているほか、紹介されている市内のコースを実際に歩いた際の時間、距離、エネルギー消費量がデータにされており、多くの市民やウォーキング愛好者から高い評価を受けている。

 このように、地域に密着した活動を展開している富田教授が、運動生理学の世界へ身を投じたきっかけは、陸上競技の選手としての自身の経験から、「運動選手の競技力をいかに高めていくか」というテーマに強い関心を持ったためである。その後、体力測定・トレーニング相談という観点から、スピードスケートのショートトラック競技のトレーニングドクターとなり、長野五輪ではメダル獲得に携わることとなった。

 運動生理学をベースにしながら、社会貢献も熱心に行っており、「運動能力は、個人個人の筋肉の質やエネルギー出力の差によって違いますが、こうした能力を向上させていくには、運動生理学のほか、医学、スポーツ栄養学等幅広い知識が不可欠です。また、データの測定・解析の際には、電気工学などさまざまな分野との連携が必要になりますし、研究結果を広く普及させるためには、行政との連携も重要になってきています」という考えのもとに活動している。策定した健康プログラムは、手軽で効果的な健康づくりの模範例として、多方面から注目を集めている。

<共同研究・産学連携への取組み>

財団法人静岡県体育協会のスポーツ医科学副委員長に就任するなど、選手の競技能力向上や市民の健康づくりにおいて、主に行政との連携を積み重ねてきた。

大学内での共同研究では、過去にも、ショートトラック選手の脚の筋パワーを評価するため、市販品よりも安価で測定精度の高い「エルゴメータ」(車輪のない自転車型トレーニング機器)を用いたシステムを開発するなど、選手育成の現場で高い評価を得ている。

企業との本格的な共同研究・産学連携については今後の課題としながらも、自分の持っている知識・ノウハウを活用したいという企業があれば、積極的に交流したいと思っている。

<今後の研究方針・企業への一言>

富田は、現在、日本スポーツ少年団の常任委員を務めている。「各種競技のレベルアップには、少年の競技人口や指導者を増やしていくことが不可欠」として、今後は子どもの体力に合わせた運動プログラムの開発に取り組む考えである。

また、インドの国技「カバディ(※1)」の国際審判員という異色の資格も持っており、1994年と1998年のアジア競技大会(広島、バンコク)の大会では審判を務めた。「今の子どもは体を触れ合う機会が減ってきています。私が考案した"レクリエーショナル・カバディ"は、カバディのルールを簡略化したもので、子どもたちにも好評です」と語り、日本の競技人口拡大にも熱心である。

現場での知識や豊富な経験をいかして、今後の高齢化社会では、予防医学の点でも運動生理学に関する需要は大きくなると思います。誰しも"健康でいたい"と思うものですが、運動となるとなかなか継続しません。たとえば、運動をバーチャル(疑似体験)化して楽しくできないものでしょうか。ハード・ソフト両面で、産学連携による開発が必要になりますが、ソフト面なら私も協力できると考えている。




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