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小林 久理眞 教授より

本研究室のご紹介

私達が研究しています永久磁石は、大きな分野としては磁性体という、物質あるいは材料に分類されます。
その磁性体とはN極とS極が現れる能力をもつ物質群であり、とくに磁石の特徴は、一度現れたN‐S極の方向が容易に
変化しないところにあり、それで「硬質(ハード)磁性体」と呼んでいます。

用途としては電気自動車やハイブリッドカーのモータ用材料、NMR-CT装置の磁場発生装置、家電用の小型強力モータ材料など、身近なところに大変多く使われていますが、そのことに気がつかない方も多いようです。特に、ホワイトボードにつける磁石と、砂場で遊びに使う馬蹄形磁石などしか用途がないと思われる方にお会いするとがっかりします。
本学の学生には、「磁石は山で掘ってくるのか?」という、山芋かなにかと勘違いしている人もいました。材料科学的に見ると、磁石は大変難しく、興味深い物質であり、その物性には謎がたくさん残っています。
たとえば、プリウス(トヨタ(株))のモータに使われている磁石は、4f‐3d電子系という複雑な電子相関系の物質であり、大型計算機でバンド計算を行っても、容易に物性発現機構は解けません。
また、基礎的な性質では、「保磁力」と呼ばれる、反対方向の磁場中でのN-S極の反転機構は非線形問題であ
り、方程式を解けば理解できるような単純な問題ではありません。
以上、楽しい応用から、難しい基礎物性まで、研究課題満載の材料が磁石なのです。私は基本的な物性の研究はとても興味がありますが、そのことと応用上の問題が直接関連するからこそ、磁石に魅力を感じています。
本当に深い応用研究が行われれば、そこには必ず本当に基礎的な問題が顔を出すというのが、私のこれまでの経験です。

小林久理眞

小林久理眞 略歴

1982年 東京工業大学大学院理工学研究科博士課程満了
1995年 ルイ・ネール磁性研究所(CNRS) 客員研究員
1996年 静岡理工科大学 助教授(理工学部)
2005年 現職

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