静岡県だからこそできる研究がある。
建築を学んで、静岡から世界へ。
丸田 誠 教授
理工学部 建築学科 学科長
建築が持つ力、それは、人々を幸せにする力。
2017年4月、静岡理工科大学に誕生した、静岡県内初の理工系の建築学科。
学びのフィールドは、ナスカ一級建築士事務所設計の建築学科棟「enTree(えんつりー)」だ。
建築学科棟「enTree(えんつりー)」
設計:古谷誠章+NASCA
※2017年3月完成
静岡県の気候に合わせ、ZEB(※)を目指して設計された建築学科棟は、環境的にも高い性能を持ち、耐震的にも安全な構造となっている。
※「Net Zero Energy Building」
(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)
年間のエネルギー使用量を正味ゼロにした建物
多様な視点から建築学科棟を見て、肌で感じる。
学生たちはその空間の中で学びを深め、様々な研究に取り組んでいく。
建物自体が活きた教材となる、まさに静岡理工科大学ならではの建築物だ。
環境に対して良い点も問題点もある静岡県だからこそ、学びの可能性がある。
南海トラフ地震、塩害、温暖による日差し問題…それは、日本全国どこにでもある環境問題。
しかし、特にハザード(潜在的危険性)が厳しい静岡県。
その静岡で建築を学ぶこと。その技術は、多様な地域で応用することができるはずだ。
丸田教授は言う、「建築は、世界の共通言語だ」。
建築は、様々な人が集まり、議論をし、ひとつずつ積み重ねてつくりあげていくもの。
それが建築を学ぶ面白さであり、魅力である。
建築という学びのフィールドには、未来への無数の可能性が広がっている。
※建築学科棟 建築模型
設計事務所やハウスメーカー…静岡県内には、理工系建築学の卒業生を採用したいという企業が多数あり、建築学科誕生が望まれている。
卒業後の活躍の場が地元であっても、世界であっても、学生の希望に応じた未来へ導き、世の中に貢献できる人材を輩出する。
それが、静岡理工科大学の使命だ。