社会意識と社会調査はおもしろい

講義、演習、実験、卒業研究など、いろいろな授業形態の専門科目を担当しています。授業の形態 は異なっていますが、どの科目でも社会意識(社会環境との関連において、ある集団や社会の人々が 示す意識や行動)を実証的に調べて解明する内容を扱っています。具体的には社会調査、特に質問紙 法統計調査(いわゆるアンケート)の方法を中心に教えています。それでは次の図をみて下さい。


クロス分析の例

このように性別で金額段階の分布を%で示すと、おこづかいの金額は女性のほうが多いように見え ます。男女の違いが、おこづかいの金額の違いに影響を及ぼしているのでしょうか? これは大学生 366人を対象として実際に行った質問紙法統計調査の結果の一部分です。次の図を見ましょう。


重回帰分析の例

あれっ? 性別は「とても仲のよい友人数」をはじめとする4つの事柄に比べて小さな値しか示し ていません(とりあえず+-を気にせず、棒の長さで絶対値の大小を比べて下さい)。これは、おこ づかい金額の違いに関係している様々な事柄を選び出して、重回帰分析という方法で分析した結果で す。この場合、9つの独立変数のうち、おこづかいの金額の違いに明らかに影響を及ぼしているのは 、「とても仲のよい友人数」と「就業頻度(アルバイトの頻度)」だけでした(統計的検定という作 業をして確認しました)。つまりこの調査では、男女の違いは、おこづかいの金額の違いに影響を及 ぼしていなかったのです。

※高校生向けなので、各変数の尺度などの詳しい説明は省略しています。

なぜこのような分析結果になるのか、どのように分析をすればよいのか、さらに、どのように調査 をすればよいのか。知りたい方は社会意識と社会調査を身につけるため、「社会調査法」「卒業研究 (秋山研究室)」などの科目を学びましょう。


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