この連係編集の段階においても,エラーメッセージが出力される場合があります.この場合も,エディタを使用して原始プログラムを修正した後,コンパイルからやり直す必要があります.最も多いエラーメッセージは,ある特定の処理を行うプログラムが存在しないと言うメッセージです.例えば,平方根を計算するために sqrt と書くつもりが,sqry と書いてしまった場合,gcc では,
Undefined symbol _sqry ・・・・・
のようなエラーメッセージが出力されます.
2.5 実行
以上の結果,実行可能プログラムが作成されたら,それを実行してみます.通常,実行可能プログラムの名前(ファイル名)を入力すれば実行できます.
連係編集までの段階において全くエラーメッセージが出力されなかったとしても,実際に実行可能であるとは限りません.エラーメッセージを出力して(または,何も出力されないで),停止してしまう場合も多くあります.このときも,その原因を見つけた後,原始プログラムを修正し,コンパイルからやり直す必要があります.また,場合によっては,問題解決のアルゴリズム自体を変更する必要性が生じる可能性もあります.
実際に答えが出力されたとしても安心しないで下さい.その答えが正しいか否かをチェックすると共に,他のいろいろなケース(例えば,二次方程式の場合は,a,b,及び,c の値のいろいろな組み合わせ)に対しても,正しい答えが得られるか否かを調べて下さい.
2.6 Java に対する補足
C/C++ では,ソースプログラムをコンパイルすることによって,使用している CPU に固有な機械語に変換します.従って,作成された実行可能プログラムは少なくとも同じ CPU を搭載した計算機でしか実行できません.しかし,Java においては,コンパイルすることによって,機械語コードではなく,CPU に独立なバイトコードに変換されます.例えば,Test.java というソースファイルを
javac Test.java
という方法によってコンパイルすると,Test.class というバイトコードで記述されたファイルが生成されます.このファイルは,
java Test
と入力することにより,Java インタプリータがバイトコードの各命令を順番に実行していきます.従って,異なる CPU を持った計算機であっても,その計算機に java インタプリータ( Java 仮想マシン)がインストールされていれば,他の計算機でコンパイルされたプログラムも実行可能となります.