社会インフラ材料学研究室

西田 孝弘 教授

SDGsの実現に向けた未利用資源の有効活用

社会インフラ構造物の整備では多量の材料が必要となります.一方で,SDGsを実現するために,"使わなければならない材料","使った方が良い材料","使うべき材料"などが存在しています.社会インフラの長期供用に有効な産業副産物や微生物など,様々な背景から排出された未利用資源を有効に活用していくために,材料の基礎特性の把握,試験方法の開発,施工方法の確立,社会インフラ構造物の性能評価までの一連の検討を進めています.

自己修復機能を発揮するコンクリート中の「納豆菌」

調査結果を活用した社会インフラの性能評価および対策選定手法の構築

老朽化した構造物が増える中,現存する社会インフラ構造物を有効に活用することが重要となります.特に,日常的な国民生活および災害時の人命・財産の確保を社会インフラの整備により実現していくためには,十分な要求性能を有していることを評価・確認し,必要に応じて対策を講じることが必要です.この際に必要となる非破壊検査,性能評価,対策などの要素技術やこれらを判断・選定するための維持管理システムを確立します.

劣化した構造物と新しいモニタリング手法の開発(電気抵抗モニタリング)

略歴

2002年 東京工業大学大学院 助手(理工学研究科国際開発工学専攻)
2007年 電力中央研究所 主任研究員(地球工学研究所バックエンド研究センター)
2011年 港湾空港技術研究所 特別研究員(構造研究領域構造研究チーム)
2011年 東京工業大学大学院 非常勤講師(理工学研究科材料工学専攻)
2012年 東京工業大学大学院 助教(理工学研究科国際開発工学専攻)
2013年 比国デラサール大学 客員研究員
2015年 京都大学大学院 特定准教授(工学研究科社会基盤工学専攻)
2019年 海上・港湾・航空技術研究所 主任研究官(港湾空港技術研究所構造研究領域材料研究グループ)
2021年 鹿児島大学大学院 非常勤講師(理工学研究科海洋土木工学専攻)
2022年 現職