2022.06.04

静岡県立美術館 バックヤード見学

4JUN2022 2年生の建築設計A1の第2課題では美術館/アートプレイスに取り組みます。そのスタディのため、静岡県立美術館の学芸員、貴家映子さんにバックヤードを含めて、静岡県立美術館のご案内をして頂きました。
朝、20名弱の学生と共に集合したエントランスで静岡県立美術館の果たす役割として17世紀風景画の収集についてお話を頂いた後、博物館法と徴収料金のお話、近年の美術館・博物館の財政状況のお話を頂き、デザインや空間として見ていた美術館に対する印象を新たにした学生たちですが、展示壁の可動性の重要性や消火設備、絵画、彫刻など異なる展示品への採光方法、展示室が収蔵庫になってしまっている現状、本館と新館のつなぎ空間の重要性、学芸員室と諸室の関係性などなど頂いたお話しの数々が大変貴重なものでした。
これから設計演習課題に取り組むにあたって、まずは作家・作品リサーチ、美術館リサーチを手始めに行い、7月末の講評会を迎えたいと思います。
お忙しい中ご対応頂きました貴家さん、どうもありがとうございました。
かつてフランスに留学されていた貴家さんの美術館に対するコメントも大変興味深く、ルーブルランス、金沢21世紀美術館、兵庫県立美術館、フォートワースなどの共通性、既視感など、建築以外の分野からの美術館評は新鮮な驚きを与えて下さいました。