日本と韓国(コンピュータシステム学科 菅沼義昇)

ここ1~2年,韓国ドラマにはまっています.最近は「トンイ」を何回も見てしまいました.ドラマの魅力だけではなく,ハン・ヒョジュさんに会いたかったせいかもしれませんが.いずれにしろ,韓国ドラマが好きな人間にとって,日韓関係がぎくしゃくしているのは耐えがたいことです.過去,日本と韓国の間は,白村江の戦い,元寇(元・高麗連合軍の来襲),朝鮮通信使(室町~江戸),豊臣秀吉による朝鮮出兵,日韓併合など,多くの事柄を通して関係してきました.しかし,歴史認識の違い,自国に対する愛国心,他民族に対する蔑視などから,反日,反韓感情を持った人がかなり存在するようです.日本と韓国とは,距離も近く,文化や言語も似ています.逆に,それが故に反目し合っているのかもしれませんが,たまに兄弟げんかをする仲の良い兄弟のようであって欲しいと思います.明らかに日本に問題があった事件も多く存在したことも事実ですが,それだけではなかったはずです.少なくとも,お互いの歴史認識だけは統一して貰いたいものです.
韓国語及び日本語による歴史に対する記述が統一されたとしても,それだけでは不十分です.「書は言を尽くさず,言は意を尽くさず」という言葉があるように,書だけではその意味を十分伝えることはできません.相手の顔を見ながら,身振り手振りを加えながら話せば問題にならないことが,文書だけだととんでもない誤解を生むようなことがしばしば起こります.インターネット上で起こる”炎上”の原因の一つもこのような点にあるのではないでしょうか.さらに,日本語を韓国語に,また,韓国語を日本語にという翻訳が行われればなおさらです.最近は,翻訳ということが真の意味で可能なのだろうかと多少疑問を持っています.「トンイ」を見ていると”ナウリ”(ダウリ?)という言葉がしばしば出てきます.日本語に翻訳すれば”旦那様”といった意味のようですが,ドラマ内の会話に出てくる”ナウリ”をすべて”旦那様”に翻訳すると,状況にそぐわない奇妙な日本語になってしまう場合もあります.実際,字幕上では,そのときの状況によって,相手の官職名や名前に翻訳されています.字幕版の場合は,両言語に対する情報が入ってきますが,吹き替え版の場合はどうでしょうか.韓国の俳優さんが,日本語で相手の官職名や名前を呼ぶことになります.状況にも寄りますが,日本語の会話の中で,目上の方を名前で呼んでいてもそれほどの違和感を感じないはずです.しかし,韓国語の会話の中ではあり得ないことのようです.日本語の会話を,そのまま韓国語に翻訳したらとんでもないことになります.たったこれだけのことですが,場合によっては,お互いに対する誤解の火種になりかねません.現代ドラマでよく使用される”オッパ”という言葉も同様です.”お兄さん”などとはとても訳せない言葉です.
また,日本と韓国は文化が似ているといっても,実際は,かなり異なっています.日本人と韓国人,外見だけで識別することはほとんど不可能です.似ているがため,欧米人に対しては許されることも,行儀作法(女性があぐらをかく等),食事の作法,対人関係など,韓国人の文化を日本人の基準で判断してしまうようなことも多いと思います.逆に,韓国人がそのような判断をすることもあるのではないでしょうか.これらのことも,反韓,反日の原因の一つになっているのかもしれません.
日本と韓国が,兄弟のように仲良くしていくためには,最初に述べたように,まず,お互いの歴史認識を統一する必要があります.それと同時に,お互いの文化に対する教育も必要です.映画やドラマも,吹き替え版はできるだけ避けた方が良いかもしれません.やはり,最終的には,多くの国民が互いの国を訪問し,その生活を肌で知ることです.相手の国の言語を話すことができればそれに越したことはありません.と,言いつつも,私自身,韓国語を話せません.英語もそうでしたが,学ぼうと思って挫折しています.また,韓国へ行ったこともありません.しかし,死ぬまでに一度ぐらいは韓国に行ってみたいと思っています.韓国に行って,ジャージャー麺,チヂミ,トッポッキなどを食べ,屋台で焼酎を飲んでみたい!