【人間情報デザイン学科 富田寿人】山梨学院大学スケート部の体力測定

 4月26.27日に実施される山梨学院大学スケート部の体力測定に向かうため、25日の16時頃静岡を出発しました。途中、朝霧高原、精進湖のあたりは、まだ残雪が所々に残っており、桜が満開状態でした。季節が一ヶ月戻ったような気がしました。

 さて、山梨学院大学スケート部監督の川上教授は大学の大先輩ということもあり、10年以上継続している恒例の体力測定です。測定班はリーダーの駿河台大学の吉野教授、武蔵丘短期大学の玉木教授、同校OGの大橋トレーナーと私の4名です。このメンバーもいつもの面々で、気心の知れたメンバーです。

 測定は26日朝から開始、27日午前までに、形態計測、一般的な体力測定、反応時間、自転車パワー測定、血中乳酸濃度などです。私の主担当は自転車パワー測定です。具体的には、まず26日午前に3種類の負荷による10秒間の超最大自転車運動テストを行い、27日午前に90秒間のウィンゲートテストを実施しました。90秒間のウィンゲートテストというのは、0.75kp/体重1kgの負荷をかけ、90秒間全力で自転車運動をするテストで、乳酸性のエネルギー出力の限界を測定するものです。当然のことですが、非常にきついテストで、テスト後崩れ落ちるように倒れ込む選手もいるくらいです。
 なんと!この測定システムは理工科大学の開発によるもので、動輪の回転パルスは機械工学科の益田教授、オリジナルボードの開発はコンピュータシステム学科の玉真教授、データ処理ソフトは富田研究室の卒研生と玉真教授、と大学内のコラボによって完成されたものなのです。

 さて、予定どおり26日午前に10秒間の超最大自転車運動テストが行われました。このテストはスプリント能力を評価することが目的で、写真はその様子です。男子は3,5,7kp、女子は2,4,6kpの負荷で休息を挟んでそれぞれ1回ずつ実施しました。写真ではわからないのですが、男子だと最高速度が時速80kmに近い値となりますので、かなり迫力があります。
 午後は、一般的な体力測定です。内容は、上体起こし、反復横跳び、垂直跳び、背筋力、20mシャトルランなどです。この時に皮下脂肪厚も計るのですが、女子選手には不評です。それはなぜなら、数値が高く、いつも「もっと減らさないとダメだ」と指導されるからです。

 

 翌27日午前に90秒間のウィンゲートテストを実施したのですが、これが本当にきついのです。これはやった経験のある人しかわからないと思います。一般の人だと、気持ちが悪くなり、1時間くらい何もやる気が起こらなくなります。選手達もいやがっていると思います。でも、このテストは非常に重要で、スケートだと1000mや1500mの成績に最も関係する能力を評価するテストなのです。だから選手は、気力を振り絞り、テストに立ち向かうのです。しかし、きついテストなので、途中弱気になる自分が顔を出すことがあります。これに打ち勝つためには、仲間の応援が必須です。だから全員で声を出して応援するのです。連帯感が生まれる瞬間です。

 27日午後は、データのフィードバックです。この日は僕が速筋と遅筋、エネルギー出力の解説をして、どの体力測定が何を評価しようとしているのか、そして数値の見方を説明しました。その後、吉野先生から体力測定やトレーニングに臨む姿勢などに関する話がありました。最後に、選手からの個人相談を受けて終了です。
 この時期は、トレーニングのオフ明けということもあり、身体は仕上がっていない状態です。これからシーズンに向かって本格トレーニングが始まっていきます。そんな時期でしたが、昨年8月から大きな低下も見られず、比較的良い状態であったように思います。8月にもう一度測定がありますので、これから調子を高めていってほしいものです。