【コンピュータシステム学科 金久保正明】 初秋、高知の学会に参加して

先月(9月)、高知市で開かれたファジィ・システム・シンポジウム(FSS)という学会に参加してきました。学会とはご存知のように、共通の専門分野の研究者が集まり、最近の研究報告を行い、議論する場です。また、専門の学問以外でも、広く大学に関係する様々な問題について、他大学の先生方との情報交換の場でもあります。主催する日本知能情報ファジィ学会は、ファジィ理論の応用、ニューラルネットワーク(人工神経回路)、進化型計算等の所謂ソフト・コンピューティング(プログラムに生物的な柔軟性を取り入れる)を柱とする学会です。全国から2~300人は集まっていたと思います。私は、コンピュータによる文章生成の分野に関連して、口頭発表を行いました。

会場となった高知城ホール(左下)は、高知市の中心部、県庁のすぐ隣にあるお城の横にあります。会場に着くと、イベント会場では既に多くの参加者が集まって賑やかな雰囲気でした(右下)。この会場では、ミニカーに人工知能を搭載し、コースによってスピードの加減方法を学習させて順位を競うようなレースも行われて、盛り上がっていました。

夜は街中の人気の居酒屋にて、知り合いの先生方と一杯やりながら、高知名物のカツオのタタキを頂きました。まず、店の入り口の看板が目を引きます(左下)。魚では我々の静岡も相当の自信を持っていますが、やはりカツオに関しては本場・高知の絶対的な自信が伺えます。実際、高知のタタキは焙り方が絶妙で、また厚切りで柔らかく、山葵やニンニクともよく合って(右下)、これを味わうだけでも高知へ来た甲斐があったと思われました。

翌日は、会場から近い「はりまや橋」も見に行きました(左上)。「よさこい節」で歌われ、昔から全国的に有名にも関わらず、高知駅前から伸びる大通りで行くとあっという間に通り過ぎるため「がっかり名所」等とも呼ばれている所です。しかし、私は事前にその事を知っていたため、通り過ぎてもあまりがっかりしませんでした。頭上には懸命に存在を知らせる看板まで出ていますが(右上)、すぐ隣に昔の橋がきれいに復元されていて(左下)、そちらはなかなか風情があります。

横の店の前には、坂本竜馬の写真が見えます。歴史は詳しくありませんが、特に権力も無い一介の青年が薩長同盟を斡旋し、新政府の構想を描き、西洋との貿易まで始めていたのは確かに驚くべき事だったと思います。有能であるだけでなく、多くの人を惹きつける人間力、交渉力(今でいうコミュニケーション力)に溢れた人物だったのでしょう。高知城のすぐ下を学会会場へ向かって歩き、昔、竜馬もこの辺を歩いていたであろうと思うと、少し不思議な気分になります。遠くに特徴的な建物が見えました(左下)。尖った塔のある白い壁で、教会か廟ではないかと思いました(実は、県立高知追手前高校の時計台でした)。会場に近づくと、少し先の地面の上に何かが伸びているのが見えました(右下)。

それは猫でしたが、携帯を向けると、まっすぐこちらを見てくれました(下)。その人をそらさない態度に感心して、ブログに掲載する事にしました。猫を正面から撮るのは難しく、静岡でも何回か試みた事がありますが、いつも左右を向いてしまい、一度も成功していませんでした。こちらの期待に応えて貰える事は、相手が猫であっても嬉しいものです。静岡の猫達にも、もう少し頑張って貰いたいものだと思いました。