研究室紹介(電気電子工学科 電力・エネルギー分野)

先週から引き続き,電気電子工学科の研究室の紹介,本日は第2回目,電気工学コースの「電力・エネルギー分野」です。

電力・エネルギー分野では,新エネルギーシステムを含む,送電、配電等の電力エネルギー供給システムならびに電気機器,パワーエレクトロニクス機器,絶縁材料、電動力応用システム等の電気機器・システムについての基礎知識を習得します。具体的には、本分野は以下の2つの研究室から成ります。

高電圧工学研究室

感電や停電などの事故を防ぎ,電気を安全に使うためには,電流を流さない物質である「絶縁材料」の性能を向上させることが重要です.絶縁材料は,モータや発電機,電気自動車や太陽光発電など,あらゆる場面で使用されており,絶縁材料の性能が電気機器の性能を決めていると言っても過言ではありません.高電圧を印加した状態で絶縁材料の性能を調べることにより,発電機・モータコイルの性能向上や,太陽電池の発電電力を改善させるための研究を行っています.さらに,企業や国立研究所と共に,ナノサイズのフィラーを樹脂中に分散した新たな材料を開発しています.

電力変換装置研究室

電力変換とはパワー半導体デバイスを用いて電力・エネルギーを自在に制御する技術の総称です.パワー半導体デバイスは進化をとげ,今や各種電源,鉄道,生産設備など様々な分野で利用されています.また,震災などの影響により電力会社の電気供給能力が不足し,節電,停電,瞬時電圧低下などの対策に関する研究が盛んになってきています.低炭素社会を目指す再生可能エネルギー分野,負荷平準化などの電力貯蔵分野,停電や瞬時電圧低下を補償する高品質電源分野など,これらの技術課題に挑戦しています.

前回から紹介している電気工学コースは,経済産業大臣の認定を受けた,第一種・第二種・第三種電気主任技術者資格(電験)認定のための必須コースです.通常、最上位資格である第一種電気主任技術者資格は、合格率数%の難しい学科試験を受けなければなりませんが,本コースに進み,所定の科目を履修して卒業すれば,その後の実務経験のみで申請により資格が得られます.就職にも非常に有利なコースでもあります。

次回はコースが変わり,電子工学コースの「情報通信分野」を紹介したいと思います.