研究室紹介(電気電子工学科 情報通信分野)

第3回目になります,電気電子工学科の分野・研究室紹介,本日は電子工学コースの「情報通信分野」です.

電気には大きく分けてふたつの作用があります.ひとつはモーターを回す,物を加熱するといったエネルギーを運び,生み出す作用.もうひとつは音や画像といった情報を運ぶ作用です.情報・通信コースは,電気が情報を運ぶという作用を利用するための基礎技術を学ぶことに主眼をおいて設けられたコースです。このコースのカリキュラムは関連する重要な科目に加え,サッカーロボットの開発・評価等,体験や実験を多くすることによって,将来様々なシステムが開発できる実用的な技術を習得できるように構成されています。本分野は以下の3つの研究室があります.

知能情報システム研究室

実世界と情報世界を融合することで,人間の行動や嗜好を理解して助ける気の利いた知的な情報システムの実現を目指しています.基盤となる技術は次の3点です.「カメラやセンサなどによる実世界の計測・認識技術」「実世界で起きている事象を理解するための学習・推論技術」「システムから実世界に働きかけるインタラクションや制御の技術」これらの技術をベースに,画像認識,Internet of Things,スマートエネルギーマネージメントなどの多岐にわたる研究領域で研究を進めていきます.

音響研究室

コンサートホールや友人との会話など「本当にその音空間にいるような」再生をする録音・再生システムを目指して研究を進めています.空間の標本化定理に基づけば厳密な3次元音場の再生には沢山のマイクロホン・スピーカの制御が必要とされています.そこで,高速度1 bit信号処理や極めてまっすぐ音が出力されるパラメトリックスピーカなどの新技術で,多チャンネルな音場制御の手法に取り組んでいます.

生体情報計測研究室

病気が重篤化する前に治療,さらには病気を予防して,日々を健康で安心して暮らすことが大切です.それには毎日健康状態をチェックできる,もっと負担のない生体計測技術が必要です.療養者や医療・看護・介護スタッフの負担を大きく軽減する,衣服(ウェアラブル)型,あるいはセンサ装着や機器操作が一切必要のない住宅設備内蔵型ヘルスケアシステムを開発しています.また医工連携により,医療・介護施設における先進的なモニタリング環境や,在宅・遠隔医療支援ネットワークシステムの開発や臨床応用も行っています.

本分野の特徴は,物や人,環境などの様々な情報を取得できるセンサシステム,情報を伝送する技術,それを実社会で活用できるように様々な分析を行う技術など,ハードからソフトまで,将来システム開発や,プロジェクト・コトづくりを統括できるようなスキルを身につけることができることが大きな特徴です.

次回は同じ電子工学コースの「電子・光応用分野」を紹介したいと思います.