物質生命科学科|鎌田講師の研究成果が、Journal of Applied Phycology(Springer)に掲載されました。

紅藻ソゾ研究の起源は、半世紀にさかのぼります。入江遠北海道大学名誉教授がウラソゾの成分研究に着手し、含ハロゲン化合物を発見したことで、その後、世界中で海藻成分の研究が行われるようになりました。
本論文では、ボルネオ島産Laurencia nangii由来の新規含ハロゲン化合物neoiriepentaol (1) とnangenyne (2) を単離・精製・構造決定しています。化合物1は世界で4番目の報告となる入江名誉教授の名を冠したneoirieane型骨格を有する含臭素ジテルペンでした。一方、化合物2はユニークな9員環C-15アセトゲニンであり、12位の炭素にヒドロキシ基が結合したものは世界初の報告となりました。上記新規化合物を用いた抗カビ活性試験を実施したところ、化合物1はMIC 12.5 μg/mLで海産カビであるLagenidium thermophilumに有効であったことから、新しい抗カビ剤開発が期待されています。