物質生命科学科|小土橋 陽平 講師の論文がPolymer Journal誌に掲載されました

物質生命科学科 小土橋 陽平 講師が, 多段階の温度応答性を有する高分子材料について総説を発表しました. 温度応答性高分子は溶媒の温度により, 可溶と不溶を可逆的に起こすことができます. このユニークな性質から, 薬物キャリアやタンパク質の活性制御, 細胞工学, 分離システム, センサー, 吸着材など様々な分野にて応用されています. 今回, 複数の温度応答性高分子を同一構造内に有する「多段階の温度応答性高分子」について, 近年の研究をまとめました. 例えば二つの温度応答性を有するブロック共重合体は, 通常の温度応答性高分子が発揮する可溶/不溶だけでなく, 自己集合(または自己組織化)に伴う可溶/集合体形成/集合体の凝集/不溶など複雑な構造変化を組み込むことができます. 総説は, 1.二段階の温度応答性ブロック共重合体, 2.二段階の温度応答性ハイドロゲル, 3.多段階の温度応答性ブロック共重合体の各章から構成されます. 多段階の温度応答性ブロック共重合体の応用が予想される分野として, 薬物キャリアやセンサー, モデルタンパク質, 記憶装置についても取り上げています.
(https://www.nature.com/articles/s41428-020-0330-0)

小土橋講師の研究室の紹介ページはこちら