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大きな建物を構造分野で支えたい

2022.08.04
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大学院理工学研究科 建築学コース1年
 耐震構造研究室 
   安田稜太さん(星陵高等学校 - 本学理工学部建築学科 卒)
 
幼少期の私
祖父が自動車メーカー、父が土木関係の仕事をしていることも影響してか、幼い頃からものづくりが好きでした。小学校の授業でも美術や図工が好きで、図工の授業で作った本棚はとても気に入り、今でも自宅で使用しています。

高校での私
小学校から始めた野球を高校まで続け、野球観戦も好きで横浜スタジアムや東京ドームへよく行きました。高校2年進級時に文理選択を迫られた際、将来の自分の姿を考えました。小学校高学年で実家を建て替えた時に家の設計や構造に興味関心があり、また野球観戦でもスタジアムはどのような構造であれほど大きな建造物が建っているのか不思議に思ったことを思い出し、建築学を学びたいと考え始めました。加えて、父の仕事を手伝う中で、建設分野の面白さを知り、建設系の仕事について父の職場の方から話を色々と聞いていくうちに建築の構造に関する仕事がしたいと目標が明確になりました。
母校の星陵高校は静岡理工科大学のグループ校でしたが、進路先は幅広く考え受験をしました。いざ進路を決めることになった際に、オープンキャンパスに参加し静岡理工科大学の建築学科の先生方は企業経験も豊富で、企業との共同研究も盛んで社会で役立つ実学が学べると感じました。また、父の知り合いの建設分野の方々からの評判も良かったこともあり、静岡理工科大学へ進学をしました。

大学での私
大学で初めて建築学を学び始めましたが、静岡理工科大学の建築学科は定員50名と少人数かつ、建築学科の第2期生として入ったこともあり、先生との距離感が近くサポートを受けやすいと感じました。印象的な講義は「設計」です。設計の講義を通じて、建築物を造る設計だけでなく、その構造や設備など建築物に必要なもの全てを考え、学ぶようになりました。特に私たち建築学科の学生の学び舎である「建築学科棟えんつりー」は、建物の設計に特徴があるだけでなく、普通は壁などで隠して使う建物の配管や配線、それを通すための構造なども見える設計になっているので、学べば学ぶほど建物の意味が分かり感じることができました。

大学での研究
梁端部に開孔を有するヒンジリロケーション部材に関する研究を行っています。
RC構造の梁は柱面で壊れやすく、形状の問題もあり工場で部材を製作し現場へ持っていくことが難しいのが現状です。しかし、現場で製作するより専門の工場で製品を製作した方が質も高く時間短縮にも繋がるため、私の研究では梁の壊れやすい場所の形状を工夫することで工場からの輸送を可能とし、部材の品質向上と時間短縮を目指しています。
この研究は建設企業と共同で実施しているため、本学の構造実験棟だけでなく企業の研究所に出向いても研究を行っています。春休みには二週間企業の研究所に出向き、企業の方と一緒に研究し社会で必要とされる技術や知識に触れることができました。

■将来の夢
将来は技術を活かした研究職として高層建造物の建築の仕事に携わりたいです。現在は構造についての研究を主として行っていますが、社会に出れば現場や設計の仕事を経験した上で研究職に就くと考えています。その過程で、1級建築士の資格を取得することも必要となります。静岡理工科大学では設計の講義を中心に、建築学科の必修科目でこれから必要とされる知識や技術を得られていると感じています。大学院でも現在の研究を中心に行いますが、加えて建築士資格を得られる準備をしていきたいです。

※安田さんが発表した論文が「コンクリート工学年次大会2022」(2022年7月13日~15日に開催)において年次論文奨励賞を受賞しました。
https://confit.atlas.jp/guide/event/jci2022/static/syourei


※学年学科名等は、取材時のものです。


   
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