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5.まとめ


原子のジャンプ過程を直接“見て”, その自己相関関数に関する情報から拡散機構を研究することが可能になり始め「拡散研究」は新しい時代に入りつつある. しかしながら. 単結晶を利用した実験により原子のジャンプ頻度とベクトルが同時に決定された研究例はまだ極めて少ないのが現状である. また, 利用できるプローブ原子が57Feに限られ, トレーサ実験ほど, 拡散を研究できる系は多くない. Spring-8等の放射光施設や理化学研究所に建設されているRIビーム・ファクトリーが完成すれば, 異なる核種でも充分な強度の線源が生成可能になる. これによりメスバウア効果の観測がむずかしい核種でも高温測定が可能になり, 高温メスバウア分光やインビーム・メスバウア分光に利用できるアイソトープの種類も増えることが期待される. また, メスバウア分光を利用すれば, 電子顕微鏡では観測できないようなクラスターや微細析出物の高温その場観察も可能である.実際. 高速拡散は極めて低い溶解度と密接な関係があり, クラスターや微細析出物の成分がスペクトルに共存する場合も多い. メスバウア分光はこのような複雑な系でも拡散研究が可能であり, 今後多くの研究グループが生まれることを願ってやまない.