土木工学科 Department of Civil Engineering

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地域のインフラを整備し、災害対策やまちづくりに関わることを、工学的な視点で本質を見極め、これからの防災を提案できる人材を育成する。

「土木工学」の基本である「水工学」、「地盤工学」、「建設材料工学」、「構造工学」、「環境・計画学」の各分野と関連した幅広い領域との繋がりをバランスよく学び、専門的な知識・技術へと発展させます。そして、静岡県のリアルな防災・減災対策を題材として課題に取り組むことで、視野を広げ能動的な行動力を育てていきます。

分野・コースの案内

水工学分野

恵みも災害ももたらす「水」との共生を考え、利水、治水、環境の3要素について学びます。 生活の必須ライフラインとして水を管理する「利水」と、毎年のように起こる河川の氾濫による水害や、大地震による津波から私たちの暮らしを守る「治水」、さらには日常的な生活に豊かな潤いを与えてくれる「環境」の3要素を、自然との共生理念のなかで構築することを学びます。

地盤工学分野

様々な地盤を有する静岡県で、未来の災害を防ぐ問題解決能力を培います。 各種構造物・施設を支える地盤や土地災害などの自然現象を扱います。地域の地盤の成り立ちや性質を理解し特徴を知ることで、土木構造物の設計や維持・管理への活用、自然災害への対策に役立てていきます。

建設材料工学分野

材料の特性から土木工学を見つめ、安心・安全な社会基盤の整備に役立てます。 コンクリート、鉄鋼、高分子材料などの土木材料を対象に、材料特性を理解したうえで、材料選定、設計、製造、施工、維持管理を学びます。そして、材料開発や要素技術開発、システム構築を通じて、安心・安全で長期間供用できる社会基盤の整備に役立てることを目指します。

構造工学分野

社会基盤を支える構造物について理解を深め、新たな構造や維持管理のための技術について学びます。 橋梁やトンネルをはじめ、コンクリートや鋼を使用した構造物に生じる力や変形の評価・設計、カーボンなどの新材料を使用した新構造の開発、既存構造物の長寿命化のための補修や補強などを学びます。

環境・計画学分野

安全性や環境の視点からのまちづくりを考え、都市や交通のデザイン手法を学びます。 人や物の安全且つ円滑な移動を実現する交通計画、環境に配慮しながら人々の生活の質を高める都市・地域計画(スマートシティー)、社会基盤整備の計画から維持管理の効率化を図るインフラマネジメントに、ICTや災害、環境の視点を加え、未来の都市や交通をデザインする手法を学びます。

土木工学科の特徴

交通の要所「静岡県」で防災・減災を学ぶ

「防災・減災」技術を学ぶには、災害発生メカニズムへの理解と現場視点が必要不可欠です。これを学ぶうえで、鉄道、港湾、空港を完備し、東西を結ぶ交通の要所という最適な地理的条件が備わっている静岡県を舞台として、本学特有の実践的な学習をベースに、技術や方法論の創造に寄与できる知識と技術の育成を目指し、地域防災に取り組みます。

「現場」に学ぶプロジェクト科目

自ら考えて行動し、フィールドワークを通して学ぶプロジェクト科目を開講します。具体的には「地球災害プロジェクト」、「減災社会デザインプロジェクト」、「静岡防災まちづくりプロジェクト」、「インフラネットワーク」を1年次から3年次かけて順次学習します。これらの学びを通して科学的な思考力を養いながら、自らが学んだ知識・技術が、実際の現場でどのように応用・活用されているのかを深く理解します。

情報技術(ICT)を活用し、問題解決に挑む

ドローンによるレーザー測量や、測量データと重機との連動など、ICTは土木技術を飛躍的に進化させ続けています。
ICTを活用した学びの場を積極的に導入し、収集したデータを何のために役立るのかのICT活用の目的を理解し、問題を解決する能力を高めていきます。

イメージで知る土木工学科

将来の活躍

  • 建設コンサルタントの設計技術者
  • 建設関連会社の土木施工管理技士
  • 鉄道会社、電力会社等のエンジニア
  • 公務員(技術職)
  • 建設材料、コンクリートプラント等の様々な業種の技術者  など

主な就職先

県内外の建設会社/建設コンサルタント/鉄道、電力、道路管理関連会社/公務員/本学大学院/ほか

資格・受験資格

  • 測量士補
  • 2級土木施工管理技士 ほか

土木工学科について