施設の紹介
エコキャンパス、省エネルギーを考慮した建物
太陽光追尾システムを利用した太陽光発電装置、風力発電装置などキャンパス内には省エネルギーを考慮した実験設備が多数設置されています。また、新エネルギーに関する研究も盛んに行われています。 やらまいか創造工学センターも省エネルギーを考慮し、採光あふれる明るい建物となっています。また、電気自動車の普及も考慮し、充電ポストを建物脇と駐車場に設置します。今後、電力の節約や、災害時の発電に利用できるように、太陽光発電システムをキャンパス内でも最も陽当たりの良いこの建物に設置することを検討しています。
やらまいか創造工学センターセンター各階配置図
※ご覧になりたいフロアをクリックしてください。
【1階】 ~未来移動体重点研究フロア~
【2階】 ~やらまいか教育フロア~
【3階】 ~新エネルギー研究・産学連携研究フロア~
【屋上階】 ~太陽光発電のスペース~
【1階】 ~未来移動体重点研究フロア~
ロボット&移動体実験室
電気自動車、車いすなどの福祉車両、各種の移動ロボットなど、 未来型移動体に関する研究実験を行います。蓄電システムやモータ制御に関する研究実験、ロボットテストコースでは製作したロボットの動作実験や評価などを行います。 また、多関節ロボット、直交ロボット、シーケンサを用いた擬似組立ラインがあり、生産システムの教育実習に使われます。
擬似組立ライン
モータテストベンチ室
モータテストベンチは50kWから10kWまでのモータ単体の電気的・機械的特性の計測、駆動回路を含めたいステムの特性解析や評価を行う装置です。本装置を使用する事で、高性能な制御が行われたモータ制御システムに関する研究開発を効率に実施することができます。モータ制御に携われる学生の育成や企業との共同研究に使用します。
計測・解析可能な代表的な項目は、モータ定数、回転数-トルク特性(N-T特性)、電流-トルク特性(I-T特性)、効率マップ、進角マップなどです。本ベンチの仕様は以下の通りです。
モータテストベンチ:(株)テクニカルサポート社製
①高速大容量モータ用
インバータ :電源電圧 DC40 ~ 400V,定格容量 22kW
負荷 :容量 11kW,回転数 10,000/min,定格トルク 10Nm
トルクセンサ:回転数 10,000/min,定格トルク ±20Nm(0.5%FS)
②低速大容量モータ用
インバータ :電源電圧 DC40 ~ 400V,定格容量 22kW
負荷 :容量 11kW,回転数 2,400/min,定格トルク 100Nm
トルクセンサ:回転数 10,000/min,定格トルク ±100Nm(0.5%FS)
③小容量モータ用
インバータ :電源電圧 DC12 ~ 48V,定格容量 1kW
負荷 :容量 1.5kW,回転数 10,000/min,定格トルク 2Nm
トルクセンサ:回転数 10,000/min,定格トルク ±5Nm(0.5%FS)
④回生型充放電電源装置
電源電圧 3相 AC200V,入出力容量 20kW
出力電圧 0 ~ 400V,出力電流 ±100A
⑤計測制御システム PXIコントローラ (NI製)
パワーメータ HIOKI3390モータ解析オプション9793付
モータテストベンチ
エンジンテストベンチ室
ガソリンエンジン、ジーゼルエンジンなどの特性評価や、動力性能の向上に関する研究、実験を行います。エンジン単体が回転する姿が間近で見られます。
エンジンテストベンチ
空力実験室
気流を可視化することができる「煙風洞実験装置」を利用し、物体の周りに流れる気流を観察する教育や研究を行います。気流を自分の目で見ることができます。
① 吹き出し風洞
吹き出し部断面 幅20cm、高さ20cm
測定部最大流速 65m/s
付加機能:ベンチュリー方式流量計
測用静圧測定孔保有
② 3次元煙風洞
測定部断面 幅40cm、高さ60cm
測定部最大流速 14m/s
煙風洞実験装置
車両分解組立室
エンジンの分解組立や、自動車用リフトを利用した車両構造解析などの教育や研究を行います。隣室のシャシダイナモと合わせて使用されています。もの作りの場所としても活用されます。
研究室におけるガソリンエンジンの分解組立講習
シャシダイナモ室
室内で走行状態を実現させる装置を利用し、車両の振動や騒音などを測定する研究を行います。また、動力特性に関する教育にも使用します。企業との共同研究などにも活用されています。
シャシダイナモ 新日本特機(株)製
- 供試車両 4輪車
- 最高車速 150km/h
- 吸収/駆動容量 45kW
- 機械慣性量 280kg 車重相当
- 電気慣性量 ー30~180kg 車重相当
- ローラー寸法 φ530.5XW600mm
- ホイールベース 1500~3000mm
シャシダイナモを利用した学生フォーミュラ車両の開発
【2階】 ~やらまいか教育フロア~
最大120名程度入室できる「やらまいか実習室」は、ものづくり教育に利用されます。また、パーテーションによる分割、視聴覚設備の設置など、各種の講座にも対応できるような設計となっています。「解析室」、「成形試作室」とあわせ、各種のものづくりを行うフロアとして使用します。
やらまいか実習室
「創造・発見」は、10名程度の小グループで、数種のものづくりテーマの中から興味のあるテーマを選択して受講する授業です。ロボットの製作、電子工作など関心のあるテーマを選んでものづくりを楽しめます。他にもパソコンを使った実習や、電気・電子系の実験や実習でも使用します。
やらまいか実習室
解析室
3次元CADを利用したモデリングと解析、小型工作機械を利用した試作など、ものづくり教育に使用します。自分のイメージを形にできます。
3D入出力装置
成形試作室
削る(切削)、曲げる(塑性変形)、溶かす(溶融)、積重ねる(積層) など、ものづくりの方法も様々です。「やらまいか実習室」、「解析室」と合わせて、小型加工機や3Dプリンターを使用したものづくり教育を行っています。
【3階】 ~新エネルギー研究・産学連携研究フロア~
新エネルギー実験室
太陽電池の製作、評価を行う教育や、屋上に設置した実験用太陽電池の発電調査に関する実験を行います。また、疑似太陽光によるソーラーシミュレーション研究なども行います。EV用モーターの研究なども行っています。
袋井産業イノベーションセンター
コーディネーターによる地元企業の技術課題の掘り起こしと大学などの研究機関による解決支援により産業イノベーションを喚起する目的で2021年4月に開設されました