環境流体工学研究室

牧野育代 准教授

実在する大規模流体における生命誕生場と非ニュートン流体の自然発生との関係を追究する

我々が生きていくために不可欠なものとして第一に挙げられるのが水分(飲み水)です.その飲み水となる原水を溜めるとともに安定的に供給する機能を有する構造物としてダム貯水池があります.ダム貯水池の多くは水深数十メートル,全長数百メートル~数キロメートルに及んでいることから,大規模流体が発生します.その大規模流体は大規模ゆえに多様な局所的現象を有しており,興味が尽きません.たとえば,水面では生命現象場,水中では生物流体場といった,水棲生物一つとっても空間的に異なる次元が大規模流体場に共存していることがわかってきました.流体工学研究室では現在,大規流体場における非ニュートン流体の自然発生と生命場誕生との関係を機械の知識,技術,応用力をフルに活用して読み解こうと試みています.そして,それを足がかりにして,大規模流体場と生命の進化についても研究を進めたいと考えています.

略歴

1998年 芝浦工業大学工学部機械工学科卒業
1998年 有限会社ロテック(環境コンサルタント業務に従事)
2001年 日本学術振興会特別研究員(DC2)(東京工業大学)
2008年 博士(工学)(京都大学)
2008年 東北大学環境保全センター(助教)
2016年 東北大学環境・安全推進センター(室長兼助教)
2020年 現職