機械力学研究室

感本広文 教授

「多体衝突の詳細解析に関する研究」

衝突は複数の物体が相対的に運動しながら接触する現象であり、ビリーヤードのボール、自動車衝突事故などのように、短時間に大きな力を生じるという特徴があります。この特徴は金属加工や建設機械など幅広い機械工学分野に利用されていますが、一瞬にして複雑な変化を生じるため未解明な部分の多い現象です。例えば2球の衝突後の速度を求める際に用いる反発係数は、ニュートンによってはじめて定義され、彼の著書であるプリンキピア(1686年)に登場しますが、この係数を求める完全な理論は未だに構築されていません。本研究室では金属や樹脂などから成る機械要素や機械構造を対象として、物体の衝突に関する実験と数値シミュレーションを通じて機械力学的な観点から衝突現象の解明を目指します。

エアガンによる高速衝突実験装置

略歴

1995年 豊橋技術科学大学大学院博士課程修了
2004年 豊橋技術科学大学 講師(工学部・機械工学系)
2007年 豊橋技術科学大学 准教授(工学部・機械工学系)
2010年 豊橋技術科学大学大学院 准教授(工学研究科・機械工学専攻)
2012年 現職