学長あいさつ

「知の拠点」として目指すこと

IMGS0188.jpg静岡理工科大学は、2021(令和3)年度に開学30周年を迎え、大学の理念である「豊かな人間性を基に、『やらまいか精神と創造性』で地域社会に貢献する技術者を育成する」ことを具現化し、現在までに約9,000名を越える卒業生が、技術者・研究者として社会で活躍されています。
さて、日本の多くの企業が、既存のITシステムの老朽化により、事業の更なる拡大、成長が阻害される課題(2025年の崖)を抱え、そのためにITを活用したビジネスモデルの変革や、それに伴う業務、組織、企業文化などの変革に取組まれています。ただ、DX(デジタル・トランスフォーメーション)のみで、真の経営課題を捉えていない場合、提案されたアイデアや企画が実証実験レベルに終始し、実際のビジネスへの活用・展開につながっていないことが多々あると言われています。これから、DXの取組みをしっかりと推進、加速させていくには「デザイン思考の活用」「イノベーションをひき起こす人材育成」「人材を支える企業文化・風土の醸成」が重要になるでしょう。
本学において、ごまかさずに物事を考えていくこと、きちんと自分で考え、実験して、忠実に実験結果を見て、解釈していくことができる人材を育てることで、在学生は創造性を養い、社会に出ても自分を高めることができるものと考えております。本学の学歌「未来へSIST」の歌詞のワンフレーズにある「はばたく翼を誰もが持っている、大きな力を学んで究めている」学生を育ててまいります。
静岡県唯一の私立理工系総合大学として、地域を支える人材の輩出や教員の研究成果の還元を通して、地域において必要不可欠な大学(知の拠点)となり、地域における新産業・新技術の創出に貢献したいと考えております。
静岡理工科大学の教育・研究・地域連携の取組みに期待いただくとともに、ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

学長 木村 雅和

<学長プロフィール>

第6代学長 木村 雅和(きむら まさかず)

昭和35年(1960年)生まれ
工学博士(東北大学)  昭和58年 東北大学工学部電子工学科 卒業
           昭和60年 東北大学大学院博士前期課程 修了

(略歴)

昭和60年 静岡大学 電子工学研究所 助手
平成4年6月~平成5年11月  ヴィクトリア大学(カナダ) 機械工学科 客員助教授
平成10年5月~平成11年2月 文部省内地研究員(東北大学大学院工学研究科)
平成11年 静岡大学 電子工学研究所 助教授
平成16年 静岡大学イノベーション共同研究センター 教授
平成20年 静岡大学イノベーション共同研究センター センター長
平成23年 静岡大学 学長補佐
平成24年 静岡大学イノベーション社会連携機構 副機構長
平成25年 静岡大学 副学長
平成25年 静岡大学イノベーション社会連携機構 機構長
平成27年 静岡大学 理事(研究・産学官連携担当)
令和 3年 静岡大学 電子工学研究所 教授
      静岡大学イノベーション社会連携推進機構 副機構長(現在に至る)
      はままつ次世代光・健康医療産業創出拠点 拠点長(現在に至る)
令和 4年 静岡理工科大学 学長
      静岡大学 電子工学研究所 所長 併任