物質生命科学科│鎌田昴准教授の論文が掲載されました。
紅藻キクソゾから新規天然物を発見(理工学部物質生命科学科 天然物化学研究室)
理工学部物質生命科学科の天然物化学研究室の三輪龍英君(修士2年)、佐藤光将君(修了生)、長田大輝君(修了生)、深田崚介君(現:鹿児島大学大学院連合農学研究科博士2年)、鎌田昂准教授らは静岡県、愛知県、三重県、広島県、佐賀県の浅海に広く分布・棲息する紅藻のキクソゾ(下写真)の成分解析を行いました。その結果、広島県の尾道市と竹原市で採集した藻体から天然物として新規の含ハロゲンセスキテルペンを単離・構造決定しました。取得した一連の化合物は、コクゾウムシの摂餌を阻害しました。
本成果はCHEMISTRY & BIODIVERSITY(Wiley)に掲載されました。本研究は科研費(若手・基盤C)および東洋水産財団の支援で実施し、実験の一部は本学先端機器分析センターの機器を用いて行いました。鎌田研では、今後も国内の浅海で精力的な野外調査を実施し、フィールドワークと実験の両輪で研究成果を導いていきます。
本成果はCHEMISTRY & BIODIVERSITY(Wiley)に掲載されました。本研究は科研費(若手・基盤C)および東洋水産財団の支援で実施し、実験の一部は本学先端機器分析センターの機器を用いて行いました。鎌田研では、今後も国内の浅海で精力的な野外調査を実施し、フィールドワークと実験の両輪で研究成果を導いていきます。
沖縄県産の軟サンゴから「ムラサキイガイの足糸形成を阻害する化合物」を発見(理工学部物質生命科学科 天然物化学研究室)
理工学部物質生命科学科の天然物化学研究室(鎌田昂准教授)では、毎年2~3月に沖縄県および鹿児島県の離島でフィールドワークを実施し、磯場に棲息する軟サンゴの分布調査・採集活動を行っています。調査には琉球大学や鹿児島大学の研究チームも参加しています。今回、中川諒真君(修士2年)らが軟サンゴ由来としては珍しいジメチルアミノ基を有する天然物を単離しました。この化合物は、ブラインシュリンプに対する毒性は低いものの、低濃度でムラサキイガイの足糸形成を阻害しました。
本成果はBIOFOULING(Taylor & Francis)に掲載されました。本研究は科研費(若手・基盤C)および池谷科学技術振興財団の支援で実施しました。
本成果はBIOFOULING(Taylor & Francis)に掲載されました。本研究は科研費(若手・基盤C)および池谷科学技術振興財団の支援で実施しました。
アメリカ化学会の学術誌「Organic Letters」の表紙に選出!(理工学部物質生命科学科 天然物化学研究室)
理工学部物質生命科学科の天然物化学研究室の三輪龍英君(修士2年)、長田大輝君(修了生)、鎌田昂准教授らは大阪公立大学大学院理学研究科の西川慶祐講師、鶴田智暉特任助教、森本善樹教授らと共同研究を展開し、研究成果がアメリカ化学会の学術誌「Organic Letters」の表紙を飾りました。また、学術誌に掲載された有機合成化学に関する最新論文の中から、特に優れた研究を専門家が厳選し紹介するレビュー誌、Synfacts誌に選定されました。
本研究では、イガイが着生時に分泌する足糸の形成を阻害する「海藻由来のジテルペノイド類」に着目し、これら天然物を基盤とした「足糸形成阻害剤」の開発を目指しました。その一環として、褐藻が産生する海洋ジテルペノイドの一種であるイソリネアロールの化学合成に成功しました。鎌田准教授らは、静岡県水産・海洋技術研究所の施設を借用し、創製した分子の阻害活性を評価しました。本実験は科研費(基盤C)、東洋水産財団および池谷科学技術振興財団などの支援で実施しました。また、本研究の一部は三輪君が大阪公立大学大学院理学研究科との学術交流協定により同大学に国内留学することで行いました。関係者各位に謝意を表します。
本研究では、イガイが着生時に分泌する足糸の形成を阻害する「海藻由来のジテルペノイド類」に着目し、これら天然物を基盤とした「足糸形成阻害剤」の開発を目指しました。その一環として、褐藻が産生する海洋ジテルペノイドの一種であるイソリネアロールの化学合成に成功しました。鎌田准教授らは、静岡県水産・海洋技術研究所の施設を借用し、創製した分子の阻害活性を評価しました。本実験は科研費(基盤C)、東洋水産財団および池谷科学技術振興財団などの支援で実施しました。また、本研究の一部は三輪君が大阪公立大学大学院理学研究科との学術交流協定により同大学に国内留学することで行いました。関係者各位に謝意を表します。
天然物を混ぜ込んだ新規漁網の試作品を創製!(理工学部物質生命科学科 天然物化学研究室)
理工学部物質生命科学科の鎌田昂准教授と小土橋陽平教授は、汚損生物の着生を阻害する新規漁網の試作品を開発し、特許申請しました。この漁網には、付着阻害活性をもつ海洋天然物を混ぜ込んでいます。発明人は、両教員のほか、天然物化学研究室の三輪龍英君(修士2年)、長田大輝君(修了生)、深田崚介君(現:鹿児島大学連合農学研究科博士2年)です。
また、特許申請後に投稿した長田君が中心となって行った実験成果が、POLYMER CHEMISTRY(RSC)に受理されました。本実験は科研費(基盤C)、東洋水産財団および池谷科学技術振興財団などの支援で実施しました。実験の一部は本学先端機器分析センターの機器を用いて行いました。鎌田研では、今後本技術を利活用することで様々な汚損生物に対する着生阻害活性の評価・検討を進めていきます。
また、特許申請後に投稿した長田君が中心となって行った実験成果が、POLYMER CHEMISTRY(RSC)に受理されました。本実験は科研費(基盤C)、東洋水産財団および池谷科学技術振興財団などの支援で実施しました。実験の一部は本学先端機器分析センターの機器を用いて行いました。鎌田研では、今後本技術を利活用することで様々な汚損生物に対する着生阻害活性の評価・検討を進めていきます。