防災教育センター｜高校生対象まちあるきで学ぶ防災in浜名湖を開催しました

皆さん，こんにちは．
防災教育センター長の中澤です．

6/1，令和7年度 SIST体験型講座「まちあるきで学ぶ防災 in 湖西」をインフラメンテナンス国民会議さんと共催し，高校生11名を中心に多数の方にお集まりいただきました．実施した内容は，おなじみの「道路の健康診断」です．日頃何気なく通っている道路ですが，少し視点を変えるといろいろなことに気づきます．多数の方と歩きながらじっくり観察しました．

「湖西市」
湖西市は，「新居宿」，「白須賀宿」といった東海道の宿場町があったことから多くの史跡が残っています．今回の「まちあるき」では，日本で唯一現存する関所「新居関所」も通りました．現在の街並みに，どこか江戸時代の面影があることに，皆さん気づいていたようです．
ちなみに，この新居関所（今切関所）は慶長5年(1600)に設置されたそうですが，今切口（湖西市の沿岸部）の近くにあったそうです．その後，宝永４年(1707)10月4日の大地震で関所，宿場が流されたことをきっかけに，宝永5年(1708)に現在の地に至り，街道筋だけでなく，裏通りも町屋が並ぶ碁盤の目状の区画となったそうです．古い町並みが感じられる，歩いて楽しい魅力の詰まった場所でした．

「フィールドワークとグループワーク」
フィールドワークは，高校生参加者の皆さんが３つのグループに分かれて専門の技術者と「道路の健康診断」を実施しました．技術者の方と直接お話しする機会は滅多にないと思いますが，いろいろなお話や投げかけた疑問に答えてもらったりと充実の時間を過ごしたのではないかと思います．
グループワークでは，見てきたことと，議論したことを取りまとめ，発表しています．道路にあるマンホール周辺に生じたひび割れの補修など，様々な提案があり，印象的なプレゼンになりました．各自，自宅周辺などでも気づきがあると嬉しい限りです．

次回は，秋に富士市内で実施しますので，気にかけておいてください．また、公募ではありませんが，お声がけをいただいた高校と一緒に「まちあるきで学ぶ防災」を実施する予定です．
最後に，今回の企画は湖西市さんとSLIMjapanさんに全面的に後援していただきました．準備から実施に至るまで，様々なご助力に感謝いたします．

防災教育センター｜高校生対象 まちあるきで学ぶ防災in浜名湖を開催しました