次世代エンジン研究室
野内忠則 准教授
Yanai Tadanori
【学位】博士(工学)(茨城大学)
Yanai Tadanori
【学位】博士(工学)(茨城大学)
- 2001年 茨城大学大学院理工学研究科博士前期課程機械工学専攻修了
- 2001年 日産自動車株式会社 エンジン先行開発部
- 2006年 (独)交通安全環境研究所 環境研究領域 非常勤職員
- 2009年 (独)産業技術総合研究所 新燃料自動車技術研究センター 非常勤職員
- 2011年 University of Windso(Canada),Clean Combustion Engine Laboratory 博士研究員
- 2017年 現職
「自動車のライフサイクル全体を考慮した低環境負荷動力システムを創造する」
研究テーマ
エンジンの高効率化および排気浄化 カーボンニュートラル燃料エンジン
日本、中国、インドのような電源構成が火力発電に依存する国々では、バッテリー電気自動車よりも高効率エンジン(+ バイオマス燃料20%使用)とモータを搭載したハイブリッド車(HEV)の方がライフサイクル(*)のCO2排出量が少なくなると報告されています。また、バッテリーのエネルギー密度は液体燃料に比べて約1/40と低く、長距離貨物を担う大型車の電動化は困難です。更に近年では、CO2を原料にした合成燃料(e-fuel)の研究が活発化しています。従って、今後もエンジンの需要は継続すると予想され、2030年時点でも世界の自動車販売台数の9割はエンジン搭載車と考えられています。即ち、今後もエンジンの研究開発は必要であり、特にCO2削減が重要です。そこで本研究室では、エンジンの高効率化、カーボンニュートラル燃料エンジン、車載用CO2分離・回収装置について研究しています。これらの技術を統合し、燃料生成から走行中までのCO2排出量を実質ゼロにすると共に、大気中のCO2を回収しながら走行する自動車の実現を目指しています。
*ライフサイクル: 製品の原料調達から、生産・流通、使用、更には廃棄・リサイクルに至るまでの一連の過程。
日本、中国、インドのような電源構成が火力発電に依存する国々では、バッテリー電気自動車よりも高効率エンジン(+ バイオマス燃料20%使用)とモータを搭載したハイブリッド車(HEV)の方がライフサイクル(*)のCO2排出量が少なくなると報告されています。また、バッテリーのエネルギー密度は液体燃料に比べて約1/40と低く、長距離貨物を担う大型車の電動化は困難です。更に近年では、CO2を原料にした合成燃料(e-fuel)の研究が活発化しています。従って、今後もエンジンの需要は継続すると予想され、2030年時点でも世界の自動車販売台数の9割はエンジン搭載車と考えられています。即ち、今後もエンジンの研究開発は必要であり、特にCO2削減が重要です。そこで本研究室では、エンジンの高効率化、カーボンニュートラル燃料エンジン、車載用CO2分離・回収装置について研究しています。これらの技術を統合し、燃料生成から走行中までのCO2排出量を実質ゼロにすると共に、大気中のCO2を回収しながら走行する自動車の実現を目指しています。
*ライフサイクル: 製品の原料調達から、生産・流通、使用、更には廃棄・リサイクルに至るまでの一連の過程。
専門分野
エンジン工学