遺伝情報/人工生命研究室

大椙弘順 教授

「生物の仕組みと生物的なシステム構築」

我々人間も含め多くの動植物は,卵や種子からひとりでに成体が造られます。これを生物学では「発生」とよびます。ロボットなどは,人が手を加え組み立てて出来上がるのに対して,生物は“ひとりでに”出来上がってしまうのです。この比較から,生物のすごい能力がわかると思います。
私の元もとの専門は,この発生の仕組みを明らかにすることですが,近年は,その仕組みからアルゴリズムを抽出,単純化することで,生物的に自己修復する工学システムの構築も行っています。また、その他にも、二足歩行小型ロボットを用いた「ロボット歌舞伎」や「ミニ劇場」、金魚を用いた認知・学習に関する実験など、生命とコンピュータを融合した分野で研究を行っています。

研究室にて

略歴

1981年 東北大学理学部生物学科卒業
1986年 東北大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)
1986年 国立精神神経センター神経研究所 研究員
1987年-99年東北大学 助手(理学部)
1994年-96年カリフォルニア大学アーバイン校 研究員
1999年 静岡理工科大学 助教授(理工学部)
2008年 静岡理工科大学 准教授(理工学部)
2012年 現職