応用次第で、未来が開ける夢のある研究。
教授と同期の存在も、彼を大きく成長させた。
岡井 健太 さん
2016年3月静岡理工科大学大学院理工学研究科
「知的電子制御システム研究室」卒業
もしも、自分が行ってきた研究が実を結び、製品化されたら…。
日常の中で様々な人に使われるようになったら…。
彼の研究テーマは「非接触充電システム」。
例えば、スマートフォン。
ワイヤレスで、机に置くだけで給電ができればどれだけ便利になるだろうか。
最終的にスマホ以外でも、幅広い用途に使えるようなシステムを開発した。
それは、まさに「未知なる研究」への挑戦だった。
教科書には載っていない、書物もない、インターネットで調べても出てこない…
自分で考え、公式を見つけていくことがこんなにも難しいことだったのか。
前例がない〝新しいモノ〟を見つけ出す辛さに直面した。
それでも、応用次第で未来が開ける研究には夢がある。
手探りの研究を重ねていく中、
「途中では終われない」という思いで大学院への進学を決意した。
正直、研究は「辛かった」と感じる時間のほうが長かった。
でも、実際にモノに触れながら実験ができる。
試行錯誤の連続。そこで得られた「達成感」。
振り返ってみると、そんな時間が楽しかった。
「新しいモノを作る」
製品化されれば、多くの人々の生活に役立つモノ。
そんな研究に携われたことが、誇らしかった。
そんな研究を行っている自分が、かっこ良く思えた。
研究は自ら動き、発表し、特許を取るくらいの向上心を持って行うことが大切だと教えてくれた教授との出会い。
研究内容は違えども、切磋琢磨しながら研究に没頭した、心強く頼もしい同期との出会い。
その出会いも、彼を大きく成長させた。
大学でのかけがえのない時間が、これからの未来へ繋がっていく。