学生ボイス

サークルをつくり、同志とやりたいことをやりつくす

2021.10.21
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洞田雅己さん(岐阜県立岐山高等学校卒)
  理工学部機械工学科4年 ロボット工学研究室
  本多金属工業(株)内定

■高校までの私
 子供の頃からガンダムが好きで、小学校5年生の時に初めてガンダムのプラモデルを製作しました。共通の趣味を持った友達がいたので、一緒にプラモデル製作を楽しんでいた記憶があります。高校に入り、「実物大ガンダムを動かすプロジェクト」が私の地元(岐阜県岐阜市)で開催され、高校生以下部門で一緒に参加した仲間と、どうしたらガンダムを動かせるのか、どんな動きを持たせるのかというアイデアを考えました。高校は地元の普通高校に進学し、大学進学を考えた際に、ものづくりが好きである自分の興味を専門的に学びたいと考え、機械工学を学べる大学への進学を希望しました。また、機械工学の中でもガンダムプロジェクトの経験から、メカトロニクスを学んでみたいと思い静岡理工科大学へ進学しました。
 
■大学での私
 友達のうち1人が私と同じくプラモデルが好きだということで、「自分たちでサークルを立ち上げよっか」といわゆる軽いノリで計画を建てました。「静岡ホビーショーで作品を展示する」を目標にサークル設立を目指し、設立に向け大学へ相談しました。申請の方法や必要な事項が山のようにあり、入学したての私たちには右も左もわかりませんでしたが、学務課の北川さんや萩原さんが親身に相談にのってくれ、機械工学科の飛田先生が顧問になってくれるなど、周りの方々の温かいサポートもあり、MODEL CRIATIVE CLUBを友達5人(サークルを作る上での最低人数)でスタートしました。
活動内容はプラモデル製作で、市販のプラモデルを塗装でオリジナルに変え、世界に一つだけの模型を製作し、静岡ホビーショーでの展示を目指しています。この活動をする上で、塗装ができる環境が必要ですが、サークルを立ち上げたことで、大学内に活動場所、部費や大学からの活動補助金でエアブラシやエアコンプレッサ、乾燥機など活動に必要なものを整備することができました。
 2年になった時、新しい仲間を集めようと新入生歓迎会でサークル紹介を実施しました。新入生が加入してくれましたが、それ以上に1つ上の学年の先輩が加入してくれたことに喜びと驚きがありました。「こんなサークルがあったらいいなと思ってたんだ」と言われた時に、仲間うちで始めたサークルも色んな学生に求められるものだったんだと気づかされました。そんな我がサークルも現在では20名を超える所帯となり、にぎやかに活動ができるようになりました。
 活動内容も、各個人の興味があるプラモデルを製作するだけでなく、粘土やアルミホイルを用いたフルスクラッチ(1からオリジナル模型を製作する)にもチャレンジしています。環境が整備され、モノづくりの技術も上がることで、こんなことがしてみたいというレベルも上がっています。


プラモデル製作に必要な設備を準備。ものづくりに励む

 大学では希望のロボット工学コースを選択し、数学や物理を基本に機械を自由に制御する制御工学を学びました。講義では自動車部品などの実際のものを分解したり、組み立てたりしながら仕組みを学ぶことが多くあります。スケールモデルの製作でモノの構造は理解していましたが、そこでは感じられないスケールの大きさと人の暮らしに役立つリアルな技術について知ることができました。
 
■大学での研究
 卒業研究では自立移動ロボットを用いたオドメトリ補正について研究しています。自動走行の技術にはGPS(全地球測位システム)が主に使用されますが、本来のGPSのみでは向きを特定できないという欠点があります。私の研究ではオドメトリによって求められた移動量を、外界センサを用いてより正確にすることを目指しています。双方の特徴が利用されることで、より正確な位置を特定できこれからの移動体の動作把握の精度を上げることができればと考えています。難しそうな研究をしていますが、ここで用いる知識の多くが大学3年生の「ロボット工学」の知識であることを実践研究の中で感じています。
 
■将来の私
アルミニウム製品の製造・販売を基軸事業とする本多金属工業へ就職します。これからの時代は作業の自動化が進むと思うので、大学で学んだロボットの知識を活かした仕事がしたいと考えています。そのために会社が行っていることを理解し、今後必要となる知識や技術も蓄えていければと思っています。
サークルの目標である静岡ホビーショーで展示するという目標は現在の社会情勢の影響で実現できていないので、プラモデル作りも継続して行い、近い将来仲間と静岡ホビーショーへの参加にチャレンジしたいと思います。
 
※静岡ホビーショー
 毎年、静岡県静岡市で開催されるプラモデルやラジコン模型、鉄道模型などの製品見本市。静岡市はホビーを街の魅力の4本柱(お茶、まぐろ、ホビー、桜えび)のひとつに挙げている。
 ※オドメトリ
 車輪の回転角から移動量を算出し、現在位置や姿勢を推定する方法
 ※外界センサ
 ロボット周辺の環境情報を取り込むためのセンサ


 
   ※自宅でも活動ができるよう、自宅にも塗装ブースを製作


※学年学科名等は、取材時のものです。

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