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地元静岡で生まれ育ち学んだ僕が地元のためにできること。

2022.01.28
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理工学部建築学科4年
 建築設備(環境)研究室 
   植木皓聖さん(静岡県立島田高等学校卒)
 袋井市役所内定
 
■高校までの私
2011年3月11日、小学校から下校した僕は屋外にいました。体感したことのない揺れを感じて急ぎ早に家に帰りテレビの情報から東日本大震災が起こったことを知りました。この災害を目のあたりにし、「人の命を守る、人のためになる職業に就きたい」と考えるようになりました。非常時に活躍することよりも、日常的にこの想いを実現するには構造物に関わる仕事がしたいと考え、大学では建築学を学ぶことを進路選択の軸としました。広く進学先を検討しましたが、建築の専門的知識と共に地元静岡についても学びたいと考え、静岡理工科大学建築学科に2期生として入学をしました。
 
■大学の私
将来、市役所で建築技術職として仕事をすることをイメージしていたので、大学入学までに市役所の採用試験内容を調べていました。建築に関わる専門分野(建築計画、構造、材料、法規)が重要になるとわかったので、大学で初めて学ぶ専門用語や製図、デッサンなどに苦しめられましたが、逆に知らない知識や技術を得ることを自分の将来のためにと考え、前向きに取り組むことができました。
また、講義の一環でフィールドワークとして地域に出ていくことが多くあったことも経験になりました。3年前期に行った設計課題では、「小学校の改修」をテーマに母校の現状を聞きに行き、地域企業や自治体の課題解決の提案をするために土地の大きさや周辺調査をするなど、静岡の特徴を知るきっかけがいくつもあったのが印象的です。
卒業研究では、地域への「再生可能エネルギーの導入」について研究をしています。本研究では1次産業に再生可能エネルギーが活用できるのか、活用するならどのような形式(機器の設置方法)が良いのかを検討しています。静岡県の日照時間が長いという地の利を生かし、地域のために何ができるのかについて浜松市の方々と研究を進めています。地域に入り込み、地元で活躍する一次産業事業者の方に話を聞いたり、役所の方と交流をすることで社会が求めているものの本質に触れました。

フィールドワークで地元の方に話を伺い、課題などを抽出

何でも話し合える同志と出会えたことも財産

■将来の私
縁あり静岡理工科大学がキャンパスを構える袋井市から建築技術職として内定をいただきました。幼い頃から描いてきた将来に一歩近づくことができました。今考えると県外の大学に進学せず、地元静岡の大学で地元の特性を建築の視点から見た学びが大きな財産となりました。
これからは建築確認申請の手続き業務をはじめ、建物に関わる様々な仕事をすることになります。市民が安全に安心して暮らせるまちづくりに寄与するために、大学で学んだ建築の学門を基礎に研究で培った応用力とフィールドワークで得た地域住民が求めるものを咀嚼した経験が必ず活きると思います。まずは与えられた業務に取り組むことになりますが、ゆくゆくは現在研究を行っている再生可能エネルギーを地域の発展のために活用する仕組み作りにもチャレンジしていきたいですね。

※学年学科名等は、取材時のものです。


   
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