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挑戦できる、充実できる。〜2人の学生成長物語〜

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【インタビュー1】
先進の航空技術が学べるブラジルへ


 

理工学研究科(大学院) 修士2年
宇宙航空工学研究室 
矢野 幸子 さん(私立クラーク記念国際高等学校卒)



最先端の航空技術を車づくりに

私がブラジルの航空技術大学(以下ITA)に1年間留学することになったきっかけはITAの関係者の方が静岡理工科大学を視察された際、私が所属する学生フォーミュラをアテンドしたことでした。ITAは世界第4位の航空機メーカー、ブラジルのエンブラエル社の技術開発を担う人材育成機関という位置づけなんです。様々な国の学生が最先端の航空機開発技術を学びに集う環境の中に飛び込むことは、私が目指している次世代のクルマ作りに必ずや役立つと思いチャレンジすることに決めました。
 
トビタテ!留学JAPANの制度を活用
この留学のお話をいただいた時に学務課の方から「トビタテ!留学JAPAN」という制度を紹介してもらいました。倍率も高いし様々な条件もクリアしなければなりませんが、審査に通れば渡航費、学費、現地での生活費など留学費用の殆どがこの制度でまかなえます。書類選考や面接でのプレゼンテーションでは、活動内容や留学の目的が厳しく審査されますが、先生方や大学スタッフの方のサポートもあり、無事審査を通ることができました。
※文部科学省が主催しているグローバルな人材の育成を目的とした海外留学支援制度。

 
ITAで学びたいことはMBD(モデルベース開発)
ITAでは主にMBD(モデルベース開発)による輸送用無人航空機(ドローン)の研究開発を学ぶつもりです。私は「トヨタ女性技術者育成基金」※の奨学生なのですが、そのご縁でトヨタ自動車(株)の企業見学に参加する機会があり、そこでMBDについて知り、興味を持ちました。MBDは自動車分野よりも航空・宇宙分野のほうがはるかに進んでいるそうなので、ITAでドローンを題材にMBDを学ぶことにより、今後の自動車開発の効率化に応用していきたいと考えています。
※トヨタ自動車(株)とその関連企業が主催している理系女子学生の未来を応援するための基金。

 
学生フォーミュラで世界中に仲間を作りたい
せっかく海外に行くなら海外の友達を増やし、人脈を広げたいんです。実は既にITAにいる学生フォーミュラに関心を持っている学生とFacebookで連絡を取り合っています。大会に出場できるかどうかわかりませんが、彼らのレーシングカー開発に私も経験者として協力してみたいと思っています。そして帰国後も技術交流を継続してITAで出会う人達と将来の社会発展に少しでも貢献できる私なりの人脈を築けたら最高だと思っています。




■学生フォーミュラとは
今年で15回を数える全国の学生達による自作レーシングカー競技会。今年度は海外24チームを含む全98チームがエントリー。本学は毎年ICV(ガソリンエンジン)部門とEV(電気自動車)部門にエントリー。EV部門は3連覇した実績があります。





■MBD(モデルベース開発)とは
コンピュータシミュレーションを活用した開発手法のこと。自動車や航空機などの開発過程において、実機ではなくコンピュータ上でシミュレーションモデルを作り、評価する方法です。コストや時間などが大幅に短縮される上に飛行機などの場合は墜落するリスクなども回避できます。






 



【インタビュー2】
一つの発見が僕を成長させた

 



物質生命科学科 卒業
大学院 理工学研究科 材料科学専攻 卒業
本多金属工業(株)就職 

足立 滉太 さん(岐阜県立斐太高等学校卒)


有機化学の研究でいきなり新発見

入学当初は漠然と「化学をやれたらいいな」くらいの気持ちでいました。でも化学を学んでみるとその多様性と奥深さを知り、中でも有機化学の可能性に魅せられていきました。そして研究に本格的に取り組み始めた4年生の時、本当に幸運なんですが実験の中で一つの発見をしたんです。それは今までに無い画期的な現象でした。でも卒業論文を仕上げる1年間の研究では「発見した」で終わってしまう、自分の「発見」に区切りをつけたい、追究したいという思いが募り大学院への進学を決意しました。
 
世の中に貢献できる研究。
薬や洗剤、プラスティックなどの化学素材は従来の方法で生成すると有害な副生成物を出してしまいます。僕が所属している研究室の目的は有害物質を出さない、クリーンな反応を一つでも多く見つけること、いわゆるグリーンサスティナブルケミストリーです。僕が研究している反応も塩と水しか排出しないとってもクリーンな反応なんです。具体的には漂白剤などに入っている次亜塩素酸系の化合物を利用する反応の実用性を検証しているのですが、これが今後の環境問題の改善に貢献できる、そんな可能性を秘めているのです。
 
少人数制の大学だからできること
少人数制の静岡理工科大学は小規模な大学、ここが良いところだと思います。大規模な大学では研究で使用する分析機器を使うのにも予約でいっぱい、思うように使えないなんて話もよく聞きます。でも僕たちの研究室は大学内に設置されている最先端の機器が揃った先端機器分析センターの設備がいつでも自由に使えます。また先生との距離感もとっても近く、先生も親身になって相談に乗ってくれます。研究に取り組み、進めていく上でこれらのメリットはとっても大きいと思います。
 
研究に集中するための必要条件
僕は大学院進学にあたって「給費型奨学生」として年間50万円の給費を頂いていますが、実は大学生だった4年間も静岡理工科大学の「給費型奨学金制度」の恩恵をうけていました。おかげでアルバイトに追われて勉強に支障をきたす心配もありません。この制度の継続には一定の成績を維持し続けないといけないんですが、これも勉強への励みにもなっています。入学当初から大学寮で一人暮らしをしています。寮で用意してくれる食事も研究に没頭できる環境づくりに役立っています。卒業後はここでの研究を生かせるような仕事に就きたいと思っています。




■グリーンサスティナブルケミストリーとは
環境にやさしい合成化学のこと。物質を合成、応用する時に有害な物質をなるべく使わない、排出しないことを旨とする。




■足立君が発見した反応とは
炭素-炭素の二重結合に対し、次亜塩素酸ナトリウム五水和物を条件を整えて反応させると、塩素の原子と溶媒によってアセトアミドという官能基を同時に付加できるというという反応。




 
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