環境新素材コース

環境問題・エネルギー問題の改善に貢献する技術者を育成

本コースは、私たち身の回りにある様々な物質に関する基礎的教育と、それら材料の環境問題における役割を意識した教育プログラムを組んでいます。物質を見るしっかりとした基礎を築くために、まず、物質の構造とその性質などを幅広く学び、その基礎教育の上に、多くの応用分野をもつ半導体,誘電体、磁性体、あるいは触媒材料などについて専門的に学べるコース内容となっています。さらに、物質生命科学科の1コースである利点を生かして、生命との関係、すなわち、環境問題やバイオマテリアルについても講義や実験を通して幅広い知識が得られるよう配慮されています。卒業後は素材メーカーや化学工業などの技術者や大学院進学など様々な分野で活躍しています。 【本コースの分野】 新素材・基礎科学分野 無機・環境化学分野

環境新素材コースの授業の様子

物質(主に固体、特に結晶)の性質を論ずる(物性論)【新素材・基礎科学分野】

様々な物質を見る基礎を築くため、化学的・物理的な考え方や計測技術を学びます。また、多くの応用分野をもつ半導体や誘導体、触媒・高分子材料などについて専門的に学びます。卒業後、進学や様々な分野で活躍できる技術者・研究者の育成を目指します。

大学での学び【新素材・基礎科学分野】

電子や原子の世界における法則や、膨大な数の原子・分子の集まりを扱う方法を学び、物質の構造や性質をミクロな面から理解する力を養い、新物質探求への応用力を育みます。

学びのキーワード【新素材・基礎科学分野】

  • 新素材
  • 材料科学
  • 核物性

SDGs(持続可能な開発目標)を意識した考えた方を磨く(環境・エネルギー材料)【無機・環境化学分野】

地球環境をきれいにする/汚さない材料、環境に負荷を与えずエネルギーを作る/溜める材料など、最新の研究事例や企業での製品開発などを調査し、自分たちで問題点や今後の課題などを考えた発表をおこないます。さらに、材料の将来性や発展性をグループディスカッションで話し合い、SDGsを意識した環境に対する考え方を養います。

高校→大学での学び【無機・環境化学分野】

高校化学を基礎として、無機化学と物理化学で無機材料と環境に関する知識を高め、実験科目を通して自ら体験することで理解を深めます。

学びのキーワード【無機・環境化学分野】

  • 無機(材料)化学
  • 環境科学
  • 量子化学

環境新素材コースの段階的な学び

【新素材・基礎科学分野】 1.原子や分子の構造を化学的に理解する

原子核や電子の運動・結合エネルギーを理解するための学力を養い、原子構造と周期律や分子構造と結合について化学的な理解を深めます。

【新素材・基礎科学分野】 2.量子論や分子構造について深く学習する

電子や原子の世界を理解する量子論、原子の電子構造・分子の化学結合や分子構造、原子・分子が無数に近い個数集まった系を扱う学問を習得します。

【新素材・基礎科学分野】 3.高機能な新物質開発への応用力を育む

電子・原子レベルから”材料の特性”、”物質の構造”、”物性”を理解する力を養います。この力をもとに、より高機能な性質を持つ新物質開発へと応用力を育みます。

【無機・環境化学分野】 1.生物、化学、物理の基礎を実験で実践

環境分野は、自然現象を扱う分野です。基礎生物学、基礎化学、基礎物理学で基礎知識を身につけ、実験科目で体験を通した学びを実践します。

【無機・環境化学分野】 2.基礎から無機材料や環境関連知識へ高める

基礎無機化学から無機化学へ、基礎物理化学から物理化学へと発展的に無機材料や環境関連の知識を高めます。これらとリンクした実験科目で知識を技術へと発展させます。

【無機・環境化学分野】 3.材料開発や環境分野での実践力を養う

無機材料や環境関連の材料についての高度な理解を深めます。さらに、環境新素材実験で材料の評価方法や分析技術などを理解し、材料開発や環境分野で実践できる力を身につけます。

環境新素材コース 研究室

界面物理化学研究室

山﨑 誠志 教授

ゼオライトへの機能性物質の導入と性質の解明
【無機・環境化学分野】

非平衡界面化学研究室

南齋 勉 准教授

自発的な液液界面流動とそれに伴って生じる現象の解明と応用
【無機・環境化学分野】

X線構造物性研究室

笠谷 祐史 教授

X線回析、XAFS法による結晶構造解析
【新素材・基礎科学分野】

機能性高分子研究室

小土橋 陽平 准教授

機能性高分子の開発と病気の治療/診断への応用に関する研究
【新素材・基礎科学分野】【有機・高分子化学分野】

ナノ材料研究室

佃 諭志 准教授

ナノサイズで発現する特異な物性を設計し、新規な機能性ナノ材料を創製する
【新素材・基礎科学分野】【無機・環境化学分野】

分子物理化学研究室

脇川 祐介 講師

独自の電子スピン計測法を開拓し、有機半導体やデバイス中の電子のやり取りを解明する
【新素材・基礎科学分野】