建築材料・施工分野

建築材料の特性を知り、良い設計・建築ができる技術者を目指す

建築の基本となる材料について、その種類や構成物質と力学特性の基礎を学び、応用分野へ展開できる能力を身につけます。特に主要構造材料である、鉄、コンクリート、木材などについてその詳細な特性を知り、設計から施工まで応用していく流れも含め、幅広く学びます。一級建築士、二級建築士、建築施工管理技士、コンクリート技士などの資格関連単位の取得も目指します。

建築材料・施工分野の授業の様子

材料実験による構造材料に関する諸性質の把握

材料実験では、コンクリート、鉄筋、木材といった構造材料を対象として、自らが計算し、自らが計量/測定することで、それぞれの材料が有する性質/性状を把握できる力を身につけます。

大学での学び

「建築学」の基本である「計画・意匠」、「環境・設備」、「構造」、「材料・施工」の各分野を全般的に学んだ後、主要構造材料である鋼材やコンクリートなどの力学特性を学ぶほか、建築物を現場で造るのに必要な施工に関する知識や技術を幅広く学びます。

学びのキーワード

  • コンクリート
  • 鉄筋
  • 品質
  • 強度
  • 耐久性
  • 建築施工
  • 建築生産

建築材料・施工分野の段階的な学び

1.材料について幅広く知識を学ぶ

材料力学や構造力学の静定・不静定問題を解ける能力を身につけます。また、木材やコンクリートなどの建築材料やガラスやセラミックなどの非構造材料の種類・規格・物性・用途・適用方法を理解し、適材適所に材料を使い分けできる技量を身につけます。

2.材料の特性について知識を深める

段階1を前提に、現場見学や実験講義を通して各材料の特性の理解を深めるとともに、実験の原理、試験機器の操作、実験データの処理、非破壊検査の方法に関する知識と技量を習得します。

3.現場から管理や施工を学ぶ

建築物でおこなわれている施工の進め方とその管理方法や準備作業など施工管理の概要を学ぶとともに、施工現場や工場を見学することで理解度を深め、より良い施工法とは何か、生産性向上に必要なものは何かを思考する力を身につけます。

建築材料・施工分野 研究室

材料・施工研究室

太田 達見 教授

材料・施工的要因が鉄筋コンクリートの品質に及ぼす影響の評価