研究内容

〇シングレットフィッション

 シングレットフィッション(SF)は、光生成した一重項励起子(S)から2つの三重項励起子(T)を作り出す反応で、太陽電池の性能を飛躍的に向上できると期待されています。SFの制御に向けて、中間状態(TT対)の動力学の解明を目指した研究を行っています。

研究成果(一部)
・ J. Phys. Chem. Lett. 2023, 14, 16, 3907–3911.
・ J. Phys. Chem. C. 2015, 119, 46, 25840-25844.

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有機半導体材料・デバイス

 有機半導体デバイスの性能向上に向けて、 磁場やラジオ波を用いる独自の計測法を開拓し、光電変換・電荷再結合を支配する電荷分離状態(電子正孔対, e-h対)の動力学の解明を目的とした研究を行っています。また、e-h対が起源とされる磁気感受性(コンパス効果)の実験的・理論的実証に取り組んでいます。

研究成果(一部)
・ J. Phys. Chem. C. 2021, 125, 48, 26613-26618.
・ J. Phys. Chem. C. 2020, 124, 37, 19945-19952.

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