研究室紹介(電気電子工学科 電子・光応用分野)

電気電子工学科の分野・研究室紹介,本日は最終回,電子工学コースの「電子・光応用分野」です.電子・光応用分野は,新型レーザや発光ダイオードなどの光応用技術,さらには物,環境,人などの状態を知るためのセンサ技術などについて学びます。特に,太陽電池や新たな半導体,赤外線・レーザー,バイオセンサ・ヘルスケアモニタといった,今後の我が国の重要技術について,実験や研究を通して習得することができます.本分野は以下の3つの研究室で構成されています.

化合物半導体研究室

湿式型の太陽電池である色素増感型太陽電池は低コストで製造でき,しかも環境に調和できます.また色素を使うために様々な色のついた太陽電池を作ることができ,インテリアとしても付加価値があります.電気自動車のボディに塗装できる立体的な3D太陽電池も可能です.天然色素を含めたさまざまな色素を用いて色素増感型太陽電池の研究を行い,十数%程度までの変換効率を達成するために,色素吸着層である酸化亜鉛もしくは酸化チタンを数ナノメートルの柱状結晶(酸化チタン)を作成し,形状改善,素子構造の改善,全体の作成プロセスの改善に取り組んでいます.

機能性薄膜研究室

液晶ディスプレイなどに用いられる透明で導電性を持つ薄膜は,太陽電池の電極や赤外線反射膜にも利用できます.酸化亜鉛透明導電膜を用いて,シリコン太陽電池より低コストな色素増感太陽電池の高性能な電極の作製や,夏に外から入る熱を遮断し,冬に室内からの熱逃げを防ぐ赤外線反射膜の作製を目指しています.また,希土類蛍光体薄膜を用いたレーザーの研究も行っています.この蛍光体薄膜レーザーの研究が進めば,照明用白色レーザーや情報処理用波長可変レーザーへの応用が期待されます.

センサ工学研究室

新しい分析や製造のプラットフォームとして,微細加工技術を駆使したマイクロ流体デバイスが,高効率化や省エネ,省資源,自動化や省力化という観点で注目を集めています.特にそのバイオ関連領域を黎明期から支えてきました.新しい加工法を取り入れつつ,IoT社会としての時流に乗った共同研究を進めながらバイオで測る,バイオを測る,の両側面からアプローチを進めています.さらに流体という枠組みを外して,世界的重要課題の生活習慣病対策に向けた新しいセンサ開発にも取り組んでいます.

本分野は,太陽電池の効率をより高める,より扱いやすく身近なものにする,また室内を快適にする,情報を運ぶ,さらに人の健康状態を見守るなど,自動車のような派手さはないですが,皆さんの日々の生活をそっと支え,今後の社会の持続性,今後必須となる県内の次世代の産業の構築に大きく貢献できる技術を学ぶことができます.

研究室紹介は以上となります.本学は明日27日午前で,年内の活動は終了となります。大学見学会をはじめとした学科・研究室見学にご参加頂いた皆様,ありがとうございました.また,オープンキャンパスでは,今年は一箇所に全ての研究室の学生が集まり,高校生と一体となってとても賑やかに行うことができました.さらに,本学科で実施している,さきがけ研究室へ参加してくれた高校生の皆さん,ありがとうございました,さらなる参加,是非お待ちしております.

年明けは本学科で実施している様々なイベント・制度について紹介したいと思います.

本年もありがとうございました.良いお年を!