物質生命科学科|海浜植物のダルマギクからCD39発現促進活性を示す新規ジテルペン配糖体を発見!(理工学部物質生命科学科 天然物化学研究室)

研究活動

 本学理工学部物質生命科学科の天然物化学研究室の川野仁(大学院修了生)、深田崚介(修士2年)、佐藤光将(大学院修了生)および鎌田昂准教授らはBCLカンパニーと共同で、九州地方北部の海岸に自生するキク科植物のダルマギク(右写真)から新規のジテルペン配糖体を単離し、化学合成手法を用いて立体構造を決定しました。これらの化合物は、キク科の植物由来としては珍しく顕著なCD39発現促進活性を示したため、特許申請を行い登録されました。現在、ダルマギクの葉と茎のエキスがソワーニュナイトクリームの成分として使用され、市販されています。
 本成果はHeterocyclesに掲載されました。なお、本研究は科研費(若手・萌芽・基盤B)の支援で実施し、実験の一部は本学先端機器分析センターの機器を用いて行われました。鎌田研では、今後も化粧品や医薬品の原料となり得る天然由来の化学成分探索を継続していきます。

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