物質生命科学科|佐藤 光将(修士2年)、亀川 剛(卒業生)、鎌田 昂 准教授らの論文がCHEMISTRY & BIODIVERSITY誌(Wiley)に掲載されました

研究活動

佐藤 光将(修士2年)、亀川 剛(卒業生)、 鎌田 昂 准教授らは、紅藻ウラソゾから新規の含ハロゲン化合物(2種)を単離・構造決定することに成功しました。紅藻ソゾは形態学的な分類が困難な海藻ですが、生産する含ハロゲン化合物に種特異的な傾向があります。中でもウラソゾは、同種であるにもかかわらず生息地域によって異なる二次代謝産物を生産することが知られていました。佐藤らは、発見した新規のC15アセトゲニン(1)をアセチル化することで、その絶対立体配置を決定しました。加えて、新規のカミグレン型セスキテルペン(2)の化学構造も決定し、neopacifenolと命名しました。

本研究成果はCHEMISTRY & BIODIVERSITY誌(Wiley)に掲載されました。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/cbdv.202100397

一連の研究成果は,10月に開催予定の『第65回 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会(山口東京理科大学)』においても報告します.本研究は,北海道大学などとの共同研究として実施しました.なお,研究の一部は,科研費(基盤B,若手),大下財団の支援を受けて遂行しました.