物質生命科学科|静岡県森町に生息するヤマトムチゴケから新規化合物を発見(理工学部物質生命科学科 天然物化学研究室)

研究活動

 本学理工学部物質生命科学科の天然物化学研究室に所属する深田崚介(修士2年)、川野仁(修了生)、鎌田昂准教授らは、静岡県森町の伏間川沿いに分布・生育するヤマトムチゴケから新規のセスキテルペンを2種、単離することに成功しました。その後、西川慶祐講師(大阪公立大学理学部)らの協力を得て、新モッシャー法にて絶対立体配置を決定し、採集地にちなみfusumaols AおよびBと命名しました。これらの化合物は、貯穀害虫として知られるコクゾウムシに対して忌避活性を示しました。本研究成果は、北海道大学などで客員教授を務め、現在も世界的に活躍されているYue-Wei Guo教授(Shanghai Institute of Materia Medica, Chinese Academy of Sciences)に向けた特集号(CHEMISTRY BIODIVERSITY)に掲載されました。なお、本稿は表紙に選出されており、そのデザインは松田崇准教授(本学情報学部)の協力を得て作成したものとなります。本研究の実験の一部は、本学先端機器分析センターの機器を用いて行われました。本研究は科研費(若手・萌芽・基盤B)の支援で実施しました。

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